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悪臭の苦情の増加

image 悪臭の苦情は年々、増加傾向にあり平成8年から急激に上昇しています。様々な環境問題が注目され、話題になるにつれて私達のニオイついての意識もだいぶ敏感になり変化してきたようです。臭気問題の関心はますます高まっています。
臭気の問題は嫌なニオイ、いわゆる悪臭だけではなくなってきました。たとえそれが“いいニオイ”でも悪臭となりえます。例えば…身近なもので考えると女性の香水です。ほのかな香水のニオイは“いいニオイ”ではありますが、それが度を越したものならアナタもお分かりでしょう。周囲に不快感を与えるニオイ、迷惑だと感じるのであればソレは“悪臭”なのです。
最近では臭気問題は化学工場や畜産業だけではなくなってきました。最近では物を燃やすニオイや食べ物を調理するニオイまでも“臭い”と感じる方がいて、人々の“ニオイに対する意識”も変ってきました。このため飲食店などのサービス業においても臭気対策が求められるようになってきています。焼肉店の肉を焼くニオイも近隣の方には不快感を与えているというケースも珍しくありません。もし一度苦情が発生してまえば事業者は何らかの臭気対策をとらなければいけません。悪臭は悪臭防止法によって業種や規模を問わず、気体排出口・排出水・敷地境界線の基準値が規制されており、近隣の生活環境を損なわないように努める責務があります。もしも臭気対策を怠ると市区町村から勧告・命令が出されるほか、罰金や懲役が課せられるケースもあります。

手軽にできる臭気対策

悪臭は未然に防ぐことが肝心です。苦情が起きてしまってからでは金銭的にも労力的にも非常に負担が大きいです。まだ事業所のイメージも損なってしまいます。常日頃から臭気に対する意識を持ち、未然に防止する取り組みを行っていかなければなりません。そしてもし臭気の苦情が起きてしまったら、まず苦情者としっかり対話することも重要です。直接顔を見て対話することで感情を和らげて関係を修復することケースもあります。また臭気対策において事業者のみなさんも金銭的に負担が大きいのでは?と思われている方も多いかもしれませんが、意外に簡単な臭気対策だけで大きく改善されることが多く、環境省のアンケート調査でも金銭的に負担の大きい“脱臭装置”の設置しなければならない対策は全体の約13%で、その他の臭気対策で改善できることがほとんどです。それでは残りの約87%のその他の臭気対策、その中でも金銭的にも負担がかからない簡単な臭気対策とは①搬入・搬出・保存などで原材料のニオイがもれていないか?②こまめに清掃して清潔にしているか?③屋外でものを燃やしたりしていないか?④近隣の住民の食事時間帯などに注意して営業時間・操業時間の変更する対策などが挙げられます。
臭気の対策には様々のものがあり、上で述べた金銭的にかからない対策のほかにもコストは若干かかりますが比較的安価な臭気対策も数多くあります。例えばシャッターを設置して開放部を閉鎖し、ニオイの発生源を密閉化、排出する煙やニオイが近隣の住居に向わないように煙突などの排出高の高さや向きの変更したり、原材料そのものを溶剤系塗料から水性塗料などのニオイの少ないものに変更、ニオイが発生する作業方法の改善、配管の漏れや故障がないかをチェック・確認、また植林や植栽などを行いニオイを拡散を防止するなどといった対策などなど挙げられ、費用も数万円~数十万円程度でできる対策です。事業所によって対策はそれぞれ違ってきますが、しっかりとした対策を心がけ臭気の濃度を軽減させるとともに近隣の住民の苦情がないようにしなければなりません。

臭気をしっかり把握しなければ対策はできない!

臭気は目には見えません。目に見えない臭気をしっかりと把握していなければそれに最適な臭気対策も行えません。そもそも今、行っている臭気対策そのものが間違っているなんてことも…?!脱臭装置の費用もコストもバカにできません。臭気の特定、分析、測定…そして今、発生してる臭気に対して最適な脱臭装置の選定がされなければ、臭気の苦情は減らず、費用はかさむばかりです。臭気判定士の調査で臭気質の分析や苦情を起こしている問題の物質を追跡、臭気濃度測定、現在の脱臭効率と改善後の脱臭効率の比較などしっかりとしたコンサルティングを行い、臭気の原因の特定ができれば対策のコストも最も安く済ませることも決して難しくありません。(臭気判定士とは嗅覚測定法を行うための資格で、臭気環境分野で初めての国家資格。全国で24,000件以上も発生している悪臭苦情を解決するために、工場・事業所・店舗からのにおいを測定。環境保全の必要性が高まりつつある今、委託測定などの分析を行う、分析サービス業からの判定士が最も多いようです)
臭気対策を行う時にはしっかりとした臭気判定士の調査・臭気指数測定のもとコンサルティングを受け、的確な対策をすることがコスト軽減の一番の近道になるでしょう。

悪臭対策でかかる費用の融資も…

ひとくちで脱臭装置といっても脱臭方式や効果、装置の大きさや設置場所、ランニングコスト、イニシャルコストは各装置により、様々です。事業者の店舗や工場に合う脱臭装置の探しやすくする為、環境省でも脱臭装置の特徴などを公開しています。また臭気対策で多額の費用がかかる場合、施設の悪臭除去や環境改善を図るための費用として融資制度もあります。地方自治体によっては独自に中小企業を対象とした融資制度もあります。

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